Real Object | Estimated Shape |
透明物体で反射・透過した光の偏光状態を観測し,偏光レイトレーシング法の逆問題を解くことにより,透明物体の3次元形状を計測する手法を開発した. 白色プラスチック球の中に計測対象物体を配置し,プラスチック球を36方向から白熱電球で照らす.プラスチック球の上部には穴が空いており,偏光板を前に配置した白黒CCDカメラで,その穴から物体を観測する.偏光板を3種類以上の角度で回し,それぞれの角度での画像を取得する.それらの画像から偏光データを求める.ある適当な3次元形状を初期値として,偏光レイトレーシング法により偏光データを計算する.生成した偏光データと取得した偏光データを比較し,その差が小さくなるように3次元形状を変形していく.差が最小になるまで3次元形状を変形すると,最終的に透明物体の表面形状が求まる. |