Real Object | Estimated Shape |
可視光波長領域において、透明な物体の表面を反射した光の偏光状態を観測し、赤外波長領域において、同じ物体の熱放射光の偏光状態を観測することにより、透明な物体の3次元表面形状を計測する手法を開発した。 白色プラスチック球の中に計測対象物体を配置し、プラスチック球を3方向から白熱電球で照らす。プラスチック球の上部には穴が空いており、可視光用の偏光板を前に配置した可視光用の白黒CCDカメラで、その穴から物体を観測する。偏光板を3種類以上の角度で回し、それぞれの角度での画像を取得する。それらの画像から可視光波長領域での偏光データを求める。続いて、物体を別の装置で、赤外波長領域での偏光データを計測する。物体をドライヤーで熱し、熱放射光を赤外用の偏光板を前に置いた赤外用のカメラで計測する。3つ以上の角度に回した偏光板を通した画像から赤外波長領域での偏光データを計測する。可視光での偏光度と赤外光での偏光度を利用し、物体表面法線を計算する。得られた法線をもとに、透明物体の表面形状を求める。 |