正方行列Aを以下のように表現する
このとき,AAT=Iを考える.ただしIは単位行列.
上記が成り立つとき下記が成り立つ,また,下記が成り立つとき上記が成り立つ.
AAT=Iが成り立つということはAが直交行列であるということでありATA=Iも成り立つ.
つまりAが直交行列のときAの各行は正規直交基底となっている,また,Aの各行に正規直交基底を並べた行列は直交行列となる.
AAT=IもATA=Iも成り立つので,このときAの各列も(別の座標軸を持つ)正規直交基底になっている.
Gram-Schmidtの正規直交化法を使う
結果が,どの基底から始めたかによって変わってくるのが難点
以下を計算する
この方法では対称行列の平方根行列の逆行列(逆行列の平方根行列)を計算しないといけないが,それにはQR分解や特異値分解を使う.それならば,以下の2種類の方法を代わりに使ったほうが良い.
QR分解を使って以下のように計算する
正則行列Aに対して有効な方法
特異値分解(SVD)を使って以下のように計算する
行列Aが特異,または特異に近い場合に有効.実測から得られたデータで行列Aが作られている場合はこの方法を使ったほうが安心.